浮気調査はこうやってやっています
世の中に溢れる浮気調査の広告。
そんなに需要があるのか?と不思議に思われるかもしれませんが、意外とあるんですね。
調べられた人は「いやぁ、探偵つけられて浮気してるのバレちゃってさぁw」とか「既婚者と不倫してて相手の奥さんに慰謝料請求されて困ってる~」なんて仲の良い友人でも言わないから分からないんです。
自分の失敗を話す人は少ないですよね。特に浮気・不倫関連には特に、、、。
ということで、浮気調査って実際にどのようにして行われているのか?について解説していきたいと思います。これは平成~令和になっても不変だと思われます。
まずは面取り(顔を覚える)
探偵のターゲットは毎回変わりますので、その度に人物の容姿を覚えなければなりません。都市部は共同住宅が多いので顔が判らなければ仕事になりません。マンションやアパートでも外廊下で出入りが分かりやすい建物なら良いのですが、ホテルライクな中廊下だとかなりやり辛いです。
ですが、依頼人の協力のもと「今、家を出ました」とか「服装はこんな感じです」という連絡をいただく、事前に服装や持ち物の写真を数点送ってもらうこともあり、なんとか凌いでいました。
過去には地方の新幹線駅で「元ソープ嬢」という情報だけで張り込んで尾行したこともありますw
張り込むことからはじまる
浮気調査とか行動調査で一番大変なのが「張り込み」です。同じ場所で張り込まないといけないというのがキツく、近所の目が気になるのもそうですし、警察に通報されることも珍しくありません。
張込みは依頼人の指示で、何時から会社からやってくれ~とか、朝、自宅から~というのがあります。
立ち張り(探偵用語)
文字通り立って張り込みすることを指します。疲れたら座ったりもしますが、住宅街では座るところもないので大変です。公園でもあればいいのですが、ちょうどよいところにベンチが無ければ公園内でも立って張り込んでいます。
張込みは駅近くや繁華街、オフィス街は比較的張り込みしやすい場所ですが、住宅街や地元に根付いた商店街は張り込みがやりにくい場所でもあります。商店街なら張り込みやすいのでは?とお考えになる方がいるかもしれませんが、同じ場所にずーッといる人なんて商店街にいないので目立ちます。
車内から張り込む
繁華街や住宅街でも道が多少広ければ車を停めて張り込むことも多いです。ただ、車は大きくて邪魔なので通報されることも多いです。意外に思うかもしれませんが高級住宅街に車を停めて張り込んでいても通報されることは少ないんです。
高級過ぎて脳内が上品すぎるのかもしれませんが、もしも近所の方を待っているだけなのに通報してしまったら迷惑だし、こちらも恥ずかしい思いをするとか考えているのかもしれません(笑)
あと、都内の有名なホテル街で張り込みしたことあるんですが、外国人の立ちんぼや見回りの輩に邪魔されたこともあります。向こうもこっちの正体がわからないので怖いんですよね。
徒歩で尾行する
都市部でしたら徒歩移動の人が多いですよね。自宅から駅までとか基本徒歩移動の人って多いです。ですから探偵も徒歩で尾行するんです。ひと気の少ない住宅街だと数十メートル離れて尾行していますが、バスや電車だと割と近くに居ますね。通勤ラッシュの時間帯ですと隣にいますよ(笑)。
必須アイテムはパスモやスイカ。スマホにも入れてありますしカードもあります。わたしは大体3~4千円をチャージして入れていました。
エレベーターも一緒に乗りますし、ラブホテルなんかもほぼ同時に入って写真撮影やビデオ録画しています。それくらい探偵って近くに居るんですよ。
車やバイクで尾行する
基本徒歩移動でも、タクシーに乗る、車やバイクで迎えに来ているということがありますので、車は基本的に使いますし、バイクが必要かなと思う時はバイクも用意します。自転車は折り畳み式のコンパクトなものを車に積んでいたりするんです。
必須アイテムはETCですが、カード忘れも頻発します(笑)
車の尾行の場合は依頼人の協力を得て、GPS機器を車にそっと忍ばせていることもあります。ですから交通事情で見失っても後に見つけることができます。
ですが、GPS機器の存在を一般の方も存じ上げていることも増えてまいりましたので、見つかって取られる、といった事も稀にありますね。それでも大事になったことは今まで一度もないかったですね。
浮気現場を撮影する
浮気現場や移動中の様子をビデオで撮影する、カメラで写真を撮るということは当たり前のように行っています。撮影の殆どを国産メーカーの小型ホームビデオで撮影しています。コンパクトでズームも効くので使っている調査員が多いですし、安っぽい探偵学校を卒業したニワカ探偵はほぼビデオカメラです。
昔からやっているような探偵は今でも一眼レフカメラ(ミラーレスカメラ)に拘っていて、ソニーやキヤノンやニコンのフルサイズミラーレスカメラを車内に載せていますね。やはり画質が段違いに違いますし、夜間撮影ではホームビデオでは役立たずです。その辺で調査力があるのかないのか?が違ってくると思います。
でも、ミラーレスカメラもそうですが夜間に強い明るいレンズは非常に高価なので、ニワカ探偵は所有していないです。クソみたいな探偵に依頼すると夜間は撮影できないとか、できても報告書を見ると誰だか判別できないようなしょうもない写真が貼られているのを見たことがあります。
昔からやっているような探偵でもそうです。依頼人と話するような営業の探偵はスマホで写真を撮ることもできないような奴らも多いので気を付けてください。
また、撮影は複数の調査員で行いますので各々のカメラの時刻設定が多少ズレていることもあります。以前は報告書に貼り付ける写真に時刻も入れていましたが、ズレがあるために時刻を入れていない探偵事務所もあるようです。
聞き込みをする
最近はめったに聞込み調査をしませんが、生の情報をタダで仕入れるのは聞き込みが一番です。
何を聞き込むかというと、家族は?とか人物像、勤務先、近所とのトラブルがないか?など聞いてきます。
一番よく話が聞けるのは近所に嫌われているとか、トラブルになっている人です(笑) 逆に普通の人に関してはあまり聞けないんです。それでもいろいろと適当なこと言って話を聞いてこなければなりません。
令和のニワカ探偵では聞き込み調査が苦手な人が多く、この辺はベテランの出番と言えますね。
データ調査で補完する
聞込みでは無理だったことも、データでは判明することも多いですが、信用できるデータとできないデータがあります。
データを鵜呑みにしないで、探偵自ら裏を取るというアナログな部分を大切にしている事務所こそ、信頼できる探偵だと思いますね。
報告書にまとめる
どんなに辛く長い張り込みだったとしても、最後には紙の報告書にまとめる作業で終わりです。
まずは何時何分にどこから張り込みをしたのか。
何時に調査対象者が出てきたのか。
どのようなルートで移動し、何時何分に誰と合流したのか。
何時にどこのホテルに入ったのか、、、
という詳細な報告書を写真を張り付けて報告します。事務所によりますが、ビデオ撮影したものをある程度編集して、それを見ながら説明してくれることもあるようです。
ここで一番気を付けなければいけないのは、実際に調査した探偵ではなく、話をするのは営業の人物が多いということ。詳細に話を聞きたければ実際に現場で調査していた調査員に聞くのが一番ですが、今は下請け探偵をそのたびに雇うのが非常に多く、直接聞くのは殆ど無理でしょう。
このギャップを解消したければ、依頼する時に話をしている本人が現場に出て調べるのか聞かないと駄目ですね。
以上が浮気調査はどうやってやっているのか、でした。